今月になって、いつもお世話になっている旅行会社のオフィスに遊びに行った。最近になって我が家から徒歩10分ほどの近所に、オフィスが引っ越してきたのを知ったからだ。お土産に持っていったアイスをみんなで食べつつ、昨今の旅行業界界隈の話をしながらのんびり3時間ほど過ごした。そんなに長い間、暇な僕の相手をしてくれるほど、旅行会社も暇な時間を持て余している。そしていい話は何ひとつ聞けない…。
でも実際そうだよな、とも実感する。日本国内でさえ自由にGO TOしちゃっていいのか、いや、いけないのかも!?…なんだかはっきりしない雰囲気の中で、さすがに海外旅行というのはハードルが高すぎる。
8月3日、ナミビアが海外からの旅行者の受け入れを再開した、というニュースを知ったりして世界全体の様子を見ているが、PCR検査の問題、そして日本に戻ってきた時の14日間隔離の問題など、まだまだ気軽に旅をできる雰囲気までは程遠い。
ひとまず年末の予定を旅行会社に伝え、そこに向けて旅ができるかどうか…世間の様子を見ながら情報収拾していくしかないようだ。
そんなわけで1月にモロッコ、2月にバングラデシュに行って以来、今年は海外に行けそうもないので、持て余している時間を使って、最近はずっとパソコンで画像のチェックをしている。作業はまったく終わりを見せず、毎晩深夜遅くにリビングのカーペットに倒れこんで自動的に終わる毎日なのだが…。
でも、この作業をしながら膨大な量の画像を見ていて、2つのことに気がついた。
ひとつめは、わずか数年の中でも、写真の画質が全然違うのだ。
これは単純にカメラやレンズなどの機材の質の問題もあるし、ブレやボケをどれだけ防げているかなどのミスの問題もあり、それらがあわさってだと思うが、とにかくわずか数年ほど前の画像でも、撮っているすべての画像を見ていくと自分の腕の無さに涙が出てきた。
……のと同時に、レンズの違いってやっぱり大事だな、と改めて実感した。
カメラの違いも大きい部分だとは思うけれど、レンズの違いはより如実だ。当然、単玉とズームでは画質が違うし、高級なLレンズがすべて同じレベルでいい画質ではないのもよくわかった。そしてマウントがEFからRFに変わることでの革新的な変化…。時間軸に沿って同条件(僕の場合、旅で使っているということ)で大量の画像を見ていくと、いろいろ新しい発見と今後の自分が取るべき考え方が少しずつできてきた。少なくとも、レンズ選びはもっと大事にすべきである。
もうひとつはわずか数年前の画像でも、自分が撮った記憶がまったく無い画像がいくつもあったことだ。自分でもびっくりしている。撮ったまま、ほとんど見返していない旅のハードディスクもあったりしたが、改めて見直してみると、「こんなの撮ったかなぁ?」と思うような写真がわんさか出てくる。知らない人がいっぱい写っているのだ。
逆に変な思い入れもないので、冷静になって他人が撮った画像のようにセレクトできる。あっという間に全画像を見終えるわけだが、それにしても自分が撮ったと思われる画像は下手過ぎて全然選びようがなかったりもする。う〜ん、困ったものだ。